HP制作の流れや費用相場は?基礎から解説
多くの企業が持っているHP(ホームページ)は、Webについて詳しくないと作れない、専門業者に依頼する場合は費用が高そうという先入観から、制作に踏み切れない企業も多いようです。そこで今回の記事では、HP制作の流れ、費用や期間、制作会社の選び方などHP制作について紹介しましょう。HP制作を検討している企業担当者は参考にしてください。
HP制作の流れ
見積り依頼・発注
HP制作は大きく発注と制作の2つの工程にわかれます。発注工程ではHPについてのヒアリング、見積もりの作成などが行われ、制作工程は実際のHP制作が行われるのです。HPの制作にあたってのヒアリングはとでも重要で、HPを制作する目的やコンセプト、費用、納期について決めます。HP制作に入る前に制作会社に提出する資料、素材を提出する必要があるため、業者に見積もりを制作してもらっている間に、必要なものを用意しておきましょう。
資料や素材を準備し、制作会社からの見積もりを比較して制作会社が決まった後は、次の制作工程に入ります。制作工程ではHPのサイト設計やデザイン、開発、テストなどが行われ、納品時点でHPとして問題なく閲覧できることが多いようです。発注工程の後の制作工程は、すべて制作会社が行ってくれます。期間は発注工程が2~3週間、制作工程が1~2ヶ月が目安で、HPの情報量、アニメーションを入れるなど複雑な工程が多いほど制作期間が長くなり、費用も高くなるようです。
費用の相場は、情報量の少ない企業や10ページほどの小規模サイトなら40~60万円、企業情報に加えて商品やサービスの紹介ページ、お知らせやお問い合わせなどが掲載された30ページ前後の中規模サイトであれば80~120万円、複数の商品ブランドのページ、サービス関連の情報を掲載する80ページを超える大規模サイトであれば150~500万円など、ページ数、情報量によって大きく変わります。
中規模サイトや大規模サイトの多くの場合は、小規模サイトからのリニューアルとなる場合が多いようです。まずはHPが欲しい、ということであれば小規模サイトの制作から検討してみましょう。
打ち合わせ
打ち合わせでは制作するHPについてのコンセプト決め、掲載する情報、予算、制作期間についてヒアリングが行われます。制作するにあたって必要になる資料、素材の提出なども必要です。制作会社の見積もりの金額、提案の質が変わるため、どのようなHPにしたいのか、どのくらいの予算で制作してほしいのかを打ち合わせ前に決めておきましょう。
打ち合わせは見積もりの提出、比較も含めて2週間ほどかかります。見積もりは1社だけでなく複数社から取って、金額と制作の内容、質を比較してから依頼する制作会社を決めましょう。比較することで、よりよい条件で制作を請け負ってくれる可能性もあります。
制作・成果物のチェック
打ち合わせが終わり制作工程に入ったら、依頼者は制作会社からの問い合わせに応じてください。デザインやサイトマップ、ワイヤーフレームの確認、制作にともなって必要になった資料や素材の提出など、問い合わせに早く応えることで、HPの完成も早くなります。最終的なチェック、テストを経て納品されたHPを確認し、問題がなければ完了、気になることがあれば修正依頼をしましょう。
制作工程は基本制作会社内で進んでいくため、制作過程が気になる、途中経過が知りたい場合は、定例ミーティングでの定期報告を依頼しましょう。進行具合について説明してくれたり、制作途中のHPを確認できたりします。
業界によってHP制作の費用は異なる
HP制作は業界によって掲載する情報量、ページ数が異なるので費用も変動します。飲食業界であればメニューページやこだわり、店舗情報などのページ、料理や飲み物の写真が必要になるなど、情報量が比較的多めになるため、費用相場は50~100万円と中規模サイトレベルになるようです。
美容業界であればページ数は少なめで写真の質、予約システムの使いやすさが重要になります。予約システムは外部の既存のシステムを使えばHP制作の費用をおさえられるため、費用相場は40~80万円と小規模サイトレベルになるようです。
ECサイトのように商品ページを大量に載せる場合は制作するページ数も増えるため、費用も高くなります。既存のプラットフォームやシステムを使って300万円から、ゼロからECサイトのシステム、HPを作るのであれば1,000万円以上かかることもあるようです。ECサイトにどれだけ機能を持たせるかによっても費用は変わります。
HP制作企業の選び方
制作会社はHPの知識量、技術力だけでなく打ち合わせ時のコミュニケーション、対応の柔軟性など、金額以外の部分が重要です。金額的には多少高くても経験豊富で技術が高い、担当者の雰囲気がよく柔軟に対応してくれる、対応範囲が広いなどの制作会社のほうが、納品後のトラブルが少ない傾向にあります。
HPは納品されて終わりではなく、納品後もトラブルが発生すれば対応してもらったり、HPの改修、リニューアルをすることもあったりと、制作会社とは長く取引することになります。金額だけでなく対応のよさ、対応範囲の広さを重視して制作会社を選ぶようにしましょう。
HPは多くの企業が用意しています。まだHPを持っていない、HP制作を依頼したいと考えているのであれば参考にしてくださいね。