動画制作を依頼するときの注意点!
「動画制作を依頼するときに気をつけておくことを知りたい」「制作会社とトラブルにならないよう注意点を教えてほしい」という方がたくさんいらっしゃいます。初めて動画制作を依頼する場合は特に強く感じるでしょう。この記事では動画制作を依頼する時の注意点を3つピックアップして解説するので参考にしてください。
費用の安さで依頼先を選ぶ
動画制作を依頼するときにどうしても安く済ませようと考えてしまいがちですが、安さだけで会社を選んでしまうのはとても危険です。高いクオリティの動画やオシャレな動画を安価で制作してくれる会社はたくさんありますが、制作会社に依頼する時にいちばん重要なことは「制作物がきちんと成果につながるか」ではないでしょうか。
動画を制作することが目的になってはいけません。どんなにクオリティが高くオシャレな動画ができあがっても、目的が達成されなければ動画を制作する意味がありません。依頼先の過去実績(具体的な再生回数や成果)は確認することをオススメします。
繰り返しになりますが大切なのは「目的を達成する」ことです。マーケティングに理解のある制作会社はクライアントの目的から「視聴時間」「再生回数」「再生率」の何を重視すべきかなどの戦略・目標で話を進めて計画を立てます。どういう動画を作りたいかではなく、動画で何を達成したいのか目的を聞いてくる制作会社を選びましょう。
書類の中身をチェックしておく
制作会社と契約を交わす際に企画書や提案書、見積書などさまざまな書類が提出されてきます。この書類の内容は面倒でも細かく中身をチェックしておきましょう。プロの提案を鵜呑みにして失敗する例もあります。「提案書」と「見積書」のそれぞれのチェックするポイントを解説するので見ていきましょう。
提案書
提案書のポイントは依頼した内容に合っているか動画の方向性を確認することはもちろんですが、その動画が成果に結びつくものに仕上がるかがとても重要です。SNS上で公開する動画であれば「視聴時間」「再生回数」「再生率」はどれくらいを見込んでいるのか。その動画からどうやって購買や誘導に繋げていくのか。またその理由・根拠など突っ込んで詳しく聞きましょう。
見積書
見積書を見てみると専門用語で書かれている項目があったり、大雑把な内訳で書かれていたりして内容がよくわからないことがあると思います。そんな時はそのままにせず、不明な箇所や疑問があれば必ず質問してください。契約後に「実は必要なかった」や「他の部分に予算をかければよかった」と後悔しても手遅れです。いい制作会社は質問に対して丁寧に説明してくれるのでわからないところは遠慮せずにドンドン聞きましょう。
次の項目で解説するいろんな「権利」について映像の素材に関しては「編集費」「音響効果費」などと一緒に書かれ、詳しい記載がない場合があります。あとになって追加料金が発生する恐れがあるので「BGMの素材は買うのか?」「オリジナルで制作するのか?」などの素材費もきちんと確認しておきましょう。
映像に関する著作権などに触れないようにする
動画制作で気をつけなければいけないのが著作権などのさまざまな権利関係です。権利について正しく理解しておかなければ、知らないうちにトラブルに巻き込まれてしまうことがあるので注意しましょう。ここでは映像に関する「著作権」と「肖像権」について解説します。
著作権
著作権とは「著作者が、自己の著作物の複製・翻訳・放送・上演などを独占する権利」のことです。著作権はテキストや画像に限らず、音楽などすべての著作物にかかってくるので注意しましょう。説明のためであっても安易に画像や音楽を使用することは危険です。たとえフリー素材であっても油断はできません。
中には数量や時間などで制限をかけられていることがあるので気を付けてください。動画制作おける著作権は「どの範囲で二次利用が可能なのか」「利用するにあたって制作会社に許諾が必要なのか」「利用するのに追加料金が必要なのか」「映像(楽曲)は買い切りなのか使用期限付きなのか」「キャストの契約期間は発注者と制作会社どちらが管理するのか」の5点はしっかり確認してきましょう。
肖像権
肖像権とは「他人から無断で写真や映像を撮られたり無断で公表されたり利用されたりしないように主張できる権利」のことです。肖像権は一般人か有名人かは関係なく、誰でも断り無く写真を撮られたり過去の写真を勝手に他人の晒されたりという精神的な苦痛を受けることがないようにという考え方で、保護されるべき人格的利益とされています。
何気なく撮影した映像に通行人の顔が映り込んでしまった場合も相手が苦痛だと感じたら肖像権の侵害に該当することがあるので注意が必要です。過去にはインターネット上で公開された写真が原因で誹謗中傷を受けたとして損害賠償請求が認められた実例があります。
動画制作を依頼するときの注意点を3つピックアップして解説しましたが、ここで説明した3つだけ押さえればOKということではなく、すべてのことに気をつけなければなりません。動画制作では依頼先の下調べや権利関係などの予備知識をつけておくことは失敗を防ぐために重要です。