どんな動画にする?よく使われる動画の種類と手法を紹介
近年、動画広告の注目が高まる中「動画を使って自社サービスをアピールしたい」と考える企業も増えています。実際に動画を作るにあたって、どのような動画が適しているのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では広告に使われる動画にはどのような種類があるのか、またそれぞれの動画にどのような効果があるのか解説します。
実写による動画
動画の種類として、実写動画があげられます。実写動画とは、実際の人物や風景などを素材として撮影して利用する動画です。動画内に登場する風景や登場人物に、ターゲット層と近いエリアや年齢を選ぶことで共感を得られるでしょう。実写動画の種類をさらに細分化すると、インタビュー動画、イメージ広告動画、ドキュメンタリー動画、ドラマ動画、マニュアル動画などに分けられます。
インタビュー動画は商品を使ってみた感想を顧客に語ってもらうことで商品の使用イメージを沸かせる、商品の開発者や企画者に開発に至る経緯を話してもらうことで商品に愛着を持ってもらうという使い方が主流です。生の声を届けることで、テキストだけの情報と比べて情報にリアル感をもたせられます。
イメージ広告はテレビCMでもよく見かける、企業のブランディングや商品のイメージアップ、認知度向上を目的とした動画です。感情や感覚に訴えかけ、企業名や商品名、キャッチフレーズを記憶に残し、消費者との関係性を深めるために作られます。
ドキュメンタリー動画は、広告色をなるべく排してありのままを見せることで共感や好感を得る手法です。ドラマ動画はドキュメンタリー動画とは対照的に、架空のストーリーを作成して、ドラマ仕立てで企業や商品の紹介をする方法といえます。ドキュメンタリー動画とは別の角度からのアプローチ方法ですが、企業や商品への好感を高める目的で作成される点は共通しているといえるでしょう。
マニュアル動画は、商品の使い方を紹介するものです。テキストのマニュアルよりもわかりやすく、実写動画の中でも人気のジャンルといえます。購買の最後の一押しや、既存顧客とのつながりを保つ上でも効果的な広告手法です。
アニメーションを用いた動画
アニメーションを使った動画の一番のメリットは表現の幅広さです。実写では予算上難しい演出をしたり、たくさんの登場人物を登場させたりすることも可能でしょう。舞台も海外だけではなく宇宙、過去、未来など自由に選べます。アニメーション動画として、キャラクターアニメーション動画、モーショングラフィックス動画、ストップモーション動画などの種類が挙げられるでしょう。
キャラクターアニメーション動画は、キャラクターがサービスを使うことで抱えていた課題が解決するようなストーリー仕立てのものが代表的です。モーショングラフィックス動画は、ロゴや文字、グラフといった素材を組み合わせて動かす表現方法といえます。
モーショングラフィックス動画はアニメーション動画の中でも制作工数が少なく、低コストで制作できると評判です。数値を視覚的にわかりやすく伝えられるので、BtoBのサービス紹介などに採用されています。難しいイメージがある商品も、アニメーション表現を使うことで敷居を下げ、問い合わせや購買行動につなげられるのです。
ストップモーション動画では、静止している対象物を少しずつ動かして、撮影した画像をつなぎ合わせて作成します。粘土を使ったクレイアニメが代表的ですが、他にも紙や人形を使ったものもあるようです。キャラクターアニメーションと比べて動きがぎこちないですが、印象に残りやすく好感をもつ人も多い表現手法といえます。
実写とアニメーションを組み合わせる
実写とアニメーションを組み合わせて、動画を作成することも可能です。アニメーションを途中で実写に切り替えたり、実写動画のところどころにアニメーションの解説を入れたりといった組み合わせ方が一般的でしょう。
アニメーションから実写、実写からアニメーションへの切り替えには綿密な企画が必要です。しかし、適所でアニメーション解説を入れる手法は、制作も比較的簡単だといえるでしょう。
実写では表現しにくいサービスの概念図や成分比率、統計数字などを、アニメーションを使った表現で補足することもあります。モーショングラフィックスは実写との相性がとくによいので、組み合わせて作成された動画も多いようです。
実写はリアリティをもって情報を伝えられますが、センシティブな内容など、場合によってはアニメーションであえて柔らかい表現にしたほうがよいこともあります。実写とアニメーションそれぞれの長所を活かして使い分けるとよいでしょう。
実写広告にするかアニメーション広告にするか、あるいは両方を組み合わせた広告にするか。動画にはどのような種類があって、それぞれどういった効果が期待できるかを把握しておくことで、広告の目的に合った高い効果が見込める表現手法を選べます。紹介した内容をよい動画広告づくりに活かしてください。