自分で動画制作をするには何から始めればよい?動画制作の手順
近年、人気のユーチューバーなどの影響もあり、動画広告への注目が高まっています。企業や個人が動画を制作する機会も増えてきました。自分で動画を制作したいと考えている人も、中にはいるのではないでしょうか。そこでこの記事では、初めて動画を制作する人に役立つ、動画制作の手順と知っておくべきこと、制作時の注意点を解説します。
動画制作の手順
動画制作の全体の流れは、「企画・構成」「撮影」「編集」「公開」の4つのステップに分けられます。
このうち、動画制作でもっとも重要なのは「企画・構成」です。企画・構成をしっかり固めておくことで、その後の撮影や編集もスムーズに進められます。
企画・構成のポイントは「目的を明確にする」ことです。作成した動画によって、どのような効果を得たいのかを明確にしましょう。目的は「商品を知ってもらう」だけではなく「商品を知って購入してもらう」、「認知度を高める」に留まらず「認知してもらいチェンネル登録をしてもらう」など、具体的な行動まで設定しておくと、ターゲットや構成も決めやすくなります。
目的が固まったら、誰に向けた動画にするかターゲットを明確にしましょう。ターゲットが決まったら、そのターゲットに訴求しやすい媒体を掲載先として選びます。
この段階で媒体を決めるのは、媒体ごとに適した動画の長さが異なるためです。媒体を確定することで、動画の長さもある程度決められます。代表的な媒体ごとの最適な動画の長さはツイッターが30~40秒、フェイスブックが50~60秒、インスタグラムが30秒程度、YouTubeが6秒~2分程度です。
動画の構成が固まったら次は撮影に進みましょう。動画撮影の前に、カメラや照明などの機材を揃えます。機材が手元になければレンタルでも問題ありません。また、スマートフォンや手作りのレフ版を使ってコストを抑えるのもよいでしょう。
撮影前に構成を絵コンテにしておくと、どのようなカットが必要か把握しやすくなり、撮影をスムーズに進められます。事前に細部までつめておくことで、撮り直しや追加撮影を減らせるでしょう。
素材となる動画の撮影が終わったら、編集作業に進みます。撮影した複数の動画をつないだり余計な部分をカットしたりして、構成で決めた長さの動画にまとめましょう。その後は字幕やテロップをつけて内容をわかりやすくし、BGMや効果音を入れて仕上げます。完成した動画を選んだ媒体で公開すると、すべての作業が完了となるのです。
動画制作をするのに知っておいてほしいこと
動画の編集には専用のソフトを使うことになりますが、ソフトによって特徴があり、機能やできることは異なります。用意されているフォーマットやBGM、効果も変わってくるので、まずは無料トライアルなどを利用して複数のソフトの使い勝手を比較し、自分にあった編集ソフトを見つけてください。
スマートフォンで動画を編集できるアプリもありますが、クオリティはパソコンの方が高いと評判です。オリジナリティのある動画を作りたい場合は、パソコンを使った編集をおすすめします。
動画編集はクリエイティブな作業であり、コレという正解は存在しません。自分でさまざまな動画を見て研究したり、動画編集について学んだりする必要があるので「やる気」を継続することも大切です。編集作業もやればやるだけ上達し、クオリティもスピードもアップできるので、最初はとにかく多様な方法を試してみるといいでしょう。
動画制作をする際の注意点
動画制作で構成の際に注意することは、メッセージを詰め込みすぎないことです。動画を制作する際にメッセージを詰め込みすぎて、何を伝えたいのかわからなくなることがあります。これは動画に限った話ではありません。広告で複数の項目をすべて目立たせようと強調すると、何も目立たなくなってしまいます。「ひとつの動画にひとつのメッセージ」を意識して作成するといいでしょう。
動画作成の際は、常に最初に決めた動画作成の目的とターゲットを忘れないようにすることが大切です。
編集の際は、著作権侵害に気を付けてください。楽曲には基本的に著作権があり、JASRACなどの著作権管理団体が管理しています。著作権フリーのBGMであっても、商用利用する際はクレジット表記を求めるなどの規定があるケースも存在するものです。動画に使用する素材やBGMは、著作権や利用規定を事前に必ず確認して、著作権や使用権を侵害しないように気を付けましょう。
また、テロップの大きさにも注意が必要です。近年はスマートフォンで動画を視聴する人も多く、テロップの文字が小さすぎると読んでもらうことができません。人は1秒間に4文字程度しか読めないともいわれているので、長々とした文章やテロップも避けたほうがいいでしょう。テロップはなるべく大きく、少な目の文字数で長めの時間表示するようにしてください。
動画作成は目的とターゲットを明確にして綿密に企画を練れば、はじめてでもたくさんの人が視聴してくれる動画を作成できます。動画編集ソフトの使い方に慣れてくれば、動画を作る作業もどんどん楽しくなるはずです。ここで紹介したポイントや注意点を参考に、ぜひいろいろな動画を作ってみてください。